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星の行方

深度さまが書かれた(というか我が儘を鬼のように繰り返して無理矢理書いてもらったというか……)バイファムオリジナルストーリーの感想を書いていて。


思いっきり強制終了くらって放心中。
…………………。

本日は失意のうちに寝ます。
蘇って明日ここに書きます。


そうなるとネタバレになるので、もしよろしかったら、こちらをあらかじめ(笑)読んでおいていただけると。


---------------
というわけで蘇って以下ネタバレタイム(違)
遅くなってしまった……。


考えがいろいろ錯綜してまとまらないので散文的に(そのうちまとまる?)
※文章勝手に引用させていただいてますすみません


地球には、異なる人種同士の対立と、その中で両方の血を受けて生まれた子供たちにまつわる暗い記憶がいくつもある

以前から、監督の神田氏の戦争体験とはまた別のところで、それを考えていて。ククト社会の、ミューラァに対するあからさますぎる(と地球人には感じる)差別を見ていると、1400年も抗争なく平和に生きていたククトニアンよりは、同じ時間を大中小の戦争繰り返してきた地球人の方が、逆に、免疫があるというか、そこから学んでいることが多いんじゃないかと。地球ももちろん幾多の人権運動・反戦運動が繰り広げられてきた結果ではあるけど、ミューラァを受け入れる素地は、あるいはククトよりあるのかもしれないなあと。
あ〜〜まあ感情を理性<思想(建前?)で封じ込めるだけなので、本当の意味での信頼関係ではないかもしれないけど。
だから「前哨」の経験(本当のこと=侵略したのは地球側の方であること=を知っていること含めて)を持つシアリーズのような個人との出会いは大きい。結局のところ信頼関係というのは、思想だの知識だのいう建前すら介さないところにある、個人と個人の感情の上に成り立つものなので。シアリーズの「人」に触れる前後の、ナダの「何が目的なのか」の問いの変化が実に鮮やかに見え。
しかもシアリーズは少将っていう地位も権力も持っていて、バックアップとしては強力。ていうか多分、地球人であろうとなかろうと最終的にこういう人がいないと、ミューラァはやっぱり僻地でヤミホテルの経営でもするしかないんじゃないかと思う。ほんと願ったりな人選でございました。元ジェイナス艦長だし。
そうそれ、ミューラァの反応、シアリーズの「いいフネだろ」という言葉で、壁にかかっていた写真がジェイナスだというのはすぐに気付いた。こういう小さな接点から生まれる感情がよいの〜〜〜〜ラブ。

もちろん、異星人相手に法的正当性もくそもあるかという声もあることはある。だがそもそも、法律云々というのは、異星人ではなく地球人自身に対する歯止めとして適用するのを目的としての措置だった。

おお、目から鱗。
そう考えたら、メンタリティ不明の異星人から警告があること自体、奇跡的なことだったんでは。とすると、警告を無視して攻撃を開始した地球軍、ますます悪いやっちゃな〜〜〜〜。ナダからあれだけ嫌われてもしょうがない。

「あー……たとえば資本主義とか共産主義とか……つまり、政治の主体が民衆にあるか、国家にあるかとか、そういうものだよ。それによって国が取りうる政策も違ってくるわけで……」
「??」

ククトってほんと、平和だったんだなあと思うやりとり。だからこそ、ミューラァへの風当たりもあからさまに強くなろうというもので。

しかも、彼女は隣の相棒のようにただ感情をぶつけているのではない。

男前のナダ。ていうかミューラァ、メンタリティは明らかに地球人。そこがカワイイんだけど(笑)

決して自分を受け入れないと分かっている世界でなお生きていくには、どれほどの強さが必要だったのだろうか。

それを思うと……逆に萌えてしまう自分も居。すみません……(^^;;;
そういうところに思いを馳せてくれる人が、ククトにいたらどうだっただろうか……あーーでもだめか。地球は遠いから、気持ちに余裕がある、というのはやはり大きいのか。

「いくら何でもあれで10代ってことはないだろう」

20代もあやしい彼。

「それで構いませんよ」
「……それはわたしが半分地球人だと聞いたからですか?」
「我々に地球人を信用しろと言っても無理ですよ」

悪態つきつつもちゃんと敬語を使うこの行儀の良さが萌え。


そのた。

>スクロイドルフ
というのは、もしかしてVIFAM13のアラン・チェンバー絡み??(当てずっぽう…見てないので。アラン・チェンバーってミューラァと同じ混血で、しかもVIFAMキャラ中一番いい男だという話なので気になってる実は。)

>和平交渉の通訳の仕事
ククトと地球、どちらにも関わり合いのある仕事をしていて欲しいと思っていた。それまで生きてきた経験値(『経験者優遇』みたいな狭義の意味ではなく…医者の子が医者になるみたいな…環境値と言った方がいいのか?)が何らかの形で反映されてしかるべきと思うので。

そういえば。
ようやく気付いたのだが、「ミューラァの秘密」において、
「あなたたちはなぜ戦争を続けるんですか」(ロディ)
「オレはビジネスをしているにすぎん」(ミューラァ)
「人を殺すことがですか」(ロディ)
「オレはククトニアンで、政府軍軍人なんだぞ。それがオレのビジネスなんだよ」(ミューラァ)
これの「ビジネス」って、まんま「仕事」と変換するべきなのね。「ビジネス」つうと「金儲け」みたいな概念が個人的にあったので、そういう意味ではちょっと誤解していた…(笑)。
仕事っていうキーワードで話をすると、踊るもひっくるめてまた長い話になってしまうので次の機会に(ほんとか)

……これで書くことなかったかな……なんか落としていそうな気がするけど……(実のところ、いろいろ考えると(ミューラァと戦争と地球とか、ククトの歴史や文化とメンタリティとの関係とか)問題が広がりすぎてループしてしまって、感じたこと全部は書ききれなかったのですが…………)
強制終了されないうちに、とりあえず上げておく。


最後に。


ネクタイネタ、ありがとうございました〜〜〜!(><)これが一番萌え!(爆)

そうだ、もうひとつ。
ナダくらい男前なミューラァも見たかったり(爆)


しかし長いねこの記事。

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コメント

 感想ありがとうございます〜! 何が嬉しいって、自分の書いたものを読んで感想を言ってくれるかたがいるっていうのがいちばんうれしいですよ!

 ククト社会については、いわゆるムラ社会みたいなのをイメージして書いてます。核戦争で全てを失った状態でコロニーへ移住した彼らとしては(しかも最終兵器が熱核兵器ってあたり技術力も今の地球と大差ない……それほど素敵なコロニーを作れる訳ではない)、何もかもが不自由な中で身を寄せ合い我慢をし、一致団結して生きていくしかなかった。自然、自己主張は抑えるあーんど異分子の存在を許さない社会になっていったと。

 ……ええ、どっかで見たような社会なんですが(笑)。ククトニアンの「異分子」への扱いの厳しさを見ると(ロディに対するククト軍人とか、ミューラァに対するジェダさんたちとか)、案外そんなんじゃないのかと。

 ……しかしとことんつらい社会ですな、ミューラァにとっては。

 ナダっちは……どうしてもわたしが書くと女が強くなっちゃうんです(笑)。今回は話が話なので彼女に攻撃的な役回りをさせてますが、普段はもっとバランスとれてるはずです……多分(笑)。

 スクルイドロフの叔母さんネタは、特に本編との関連はありません。彼がふたりに肩入れする動機づけと、あとちょっぴり世界に奥行きを持たせてみたかったので入れてみましたが……良く考えると余分だったかも。

 アランをぜひ見たいにはわたしも1票(笑)。

 ネクタイネタ、書いてても楽しゅうございました☆

>20代もあやしい彼。

 ナイスツッコミ!(笑)

自分とこに感想書いてしまいすみません。さすがに今回は長ったらしくなりそうだったので遠慮してみました(^^

>ククトニアンの「異分子」への扱いの厳しさ

そうなるとククトで生きているミューラァには逃げ場がないわけですよね…であれば精神で、自分がククトニアンであることを証明していくしかないわけで、軍人<ククトのためなら命も惜しくはないぜ的な仕事をすること>がそれだったというわけですな。

地球人的感覚だと、あまりに「ククトニアンであること」「軍人であることへの誇り」に固執しすぎてて、正直お子ちゃま…いや考え方狭、と感じたんですが、概念そのものがないのであれば当然ということで、やっとふに落ちました&萌えが広がりますふふふふ(笑)原作にない補完は楽しいですな……

>スクロイドルフ

あっそうでしたか!描写が具体的だったのでてっきり。

>アラン・チェンバー

何話に出てくるのかがわかれば、借りて見てみようかな…

>20代もあやしい

もう読んだ途端、笑う場面じゃないと思いつつ吹き出してしまうあたり、私も人が悪いですね(苦笑)今更か<人が悪い

 23話だそうです<アラン

 ちなみに赤ん坊の頃の絵はすっげえ気持ち悪いそうですが(笑)。

おお、ありがとうございます<アラン情報

しかし…一話だけですか。ミューラァより不幸な人いないと思っていたんですけど、かれはそうかもしれない。

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