Objection4ページ更新
Objection4ページ更新です。
これからは戦闘シーンに入っていくので…どう描こうか頭痛いんですが(笑)
この連休でどんどん描ければいいんですが…なかなかギアが上がらないのが困りもの。集中するとどんどん転がるんですがねえ…。
そういえば最近、零戦のエースだった人の体験本(大空のサムライ—かえらざる零戦隊)とか読んでるんですが、
なんていうか、パイロットとしてあったミューラァ像みたいなのがなんとなく理解できてきた気がします。混血の苦悩よりも、軍人として敵と戦う意識の方が、自分の想像を超えていました(当たり前っちゃ当たり前ですが気付くのが遅かった^^;)。やはりこういうのはちゃんと読んだ方が絶対よかったなと。(そのきっかけを与えてくださった深度さんに感謝です)(あ、本は近日中に!←すみません読み返したりしていたらつい…^^;)
う〜んそれにしても、おもしろいです…。いや、おもしろいっていったら語弊があるのかしら…。
いろいろと考え方が変わりました。戦争に臨んだ人たちのことを知ることで、ただ漠然と「戦争はイカン」と思ってたものが、より深まるっていうのもあるし、死地に臨んでこその特異な(反面得難い)、人と人との繋がりだったりそれを日々失う悲嘆だったり限界ギリギリで生きている真剣さだったり…生死の境なのにギラギラ輝いている生命みたいなものを感じましたですよ。
零戦=日本人なので、かなり日本的ではありますが、なんとなくミューラァのストイックさは欧米より日本の方が近いような気がするのでこっちでいいかな、と。
でもってもひとつわかったのが。
ミューラァとバイファムの子供達(っていうかロディ)の話はかみ合わなくて当然だったということです(^^; なんていうかやっぱり、世界が違うわ…。
ミューラァがいるのは、限りなくリアルな世界ですわな。(生死を賭けるリアルな日々を、「勝負」「任務」「誇り」で幻惑しているみたいな)
その人に、「戦争反対」を直接言っても、遠い世界の理想論にしか聞こえないだろうなあ…そんなの俺に言ってどうするよ、みたいな。「自分たちは親に会いたいだけなんだ、だから会わせてくれ」と言われても、「戦争が終わればいつでも親には会えるんだ、大人しく降伏しろ」がミューラァとしては当然の論理。
しかし三つ子の魂っていうか、こういう本でも、燃えるものは萌える(すみません…)
ミューラァの実戦の先生が下士官っていう設定もこの方の本からのインスパイア。
軍鶏と異名を取るほどの闘争心の強い上官だけど、容姿は貴公子然とした紅顔美丈夫。(写真はほんとに美形でした)
自分が教えた上官を今度は部下として守るというのが非常に燃えます。そしてこの人との別れがまた泣かせます。
深手を負って内地(日本)に還ることになり、別れ際、上官が目に涙をいっぱいためて言ったセリフが「貴様と別れるのは貴様よりもつらいぞ」でも内地に行ってる間に、上官は出撃した空から還らぬ人になっていた。片目を失明した身で飛んで戦地に戻ったけど、もうその人の姿はなかった、という。
みんな20代前半なんだけど、そうとは全然思えない。やはり人間を大きくするのは経験(の重さ)ですな。
力を合わせて戦う状況下では、自分の部下とか、戦友とかには、それこそ肉親以上の感情で心を合わせていかないといけないんですね。そのため、感激やら悲嘆やら、感情の振れ幅が大きくて、すんごいドラマを感じますです。
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コメント
>自分の部下とか、戦友とかには、それこそ肉親以上の感情で心を合わせていかないといけないんですね
ミューラァに欠けていたのはそこだと思います。
ミューラァを見ていると、第二次世界大戦中の朝鮮軍属のことをふと考えてしまいます。日本名をつけ、日本軍人として戦いながら、それでも根本的には日本人扱いされない。哀しい戦争の犠牲者ですね。あと、アメリカの日系人軍人もそうか・・・。
うむむ、例えが深刻すぎてすみません(^^;)
投稿者: 暁 | 2007年4月30日 02:04
そうしたくてもできなかっただろうなーと思います…どんな地位を得たところで、地球人の血に対する後ろめたさは拭えないだろうなと(涙)
周りもそんなミューラァとどう接したらいいか戸惑ったでしょうしね…
そのあたりはバトラーとの関係の中で描いていく予定だったりするので、ここで考えていることを書くとネタバレになってしまうので書きたくても書けないでございますですよ〜〜乞うご期待…か?(笑)
投稿者: DORA | 2007年4月30日 03:12
はーいいつでもどうぞ。お役に立てれば幸いです。
旧日本軍のことにしても戦争のことにしても、経験者100人いれば100とおりの経験や考えがあるわけで、でも、我々が教育で教わるものはそのうちのひとつとかふたつとかでしかないんでしょうね。
投稿者: 深度測定長 | 2007年4月30日 03:29
本は明日かあさってには!
>経験者100人いれば100とおり
本読んでつくづくそう思いました。以前見た、禁煙車の中でタバコ吸ってたのを注意されて「戦争で日本の国のために戦ってきたんだぞ!」と逆ギレした人はそれだけの苦い経験があったのかもしれませんし、本の著者の方はパイロットとして人間としていい経験をされたからアメリカの退役軍人の人と戦後交流できたのかなあとか、いろいろ考えます…。
経験してない人間はどうしても自分のこととして受け止めることは難しいですが、知る努力はしないといけませんな。
投稿者: DORA | 2007年4月30日 22:44
>「戦争反対」を直接言っても
40話のロディとミューラァですね?あの場面はロディの難詰が一方的で、少々残念ではあります。「軍隊=悪」と極論を言ってる様に感じますし。多分あれは、80年代的戦争観の限界なのでしょう。
ただ、子ども達の「親に会いたい」と旅する日々がミューラァの世界よりリアルでないとは、私には思えないです(無茶な人達だとは思います)。いえ、確かに軍に保護されるのが現実的です。そうなんですが「戦争だろうが何だろうが今すぐ自分達で家族を取り戻す」という突破力というか状況に抵抗する力というか、そういうものを私は支持したい(←ってオメーの願望かよっ!笑)
纏らないコメントですいません(泣)。
投稿者: のぶりん | 2007年5月 1日 21:26
>80年代戦争観の限界
今までは私も、脚本とか設定が〜〜という観点からしか見てなかった気がしますが、実際軍人だった人の生き様を知るにつけ、かみ合わなくて当然なんだな、だからああいう問答になったのね、と今更ながら納得できたという感じです。
>「リアル」
対子供達(の旅)というより、ロディの言葉に対して、でして。(子供達の旅がリアルでない、ということではないです^^;)
戦争に対しては、いろいろ考え方があると思うのですが(必要悪とか絶対悪とかetc)
しかし地球人は敵だ、と上から言われたら、相手が武器を捨てて投降しない限り、攻撃しなければいけないのが軍人(ミューラァ)なんだなと。
子供達も命がけですからその辺同じなんですが…同じ命がけでも殉職精神みたいな部分は子供達にはないですよね。そのあたりの、「生きるため」と思いつつ「死にゆく決意」を内包してる人に、「戦争って…」と「そもそも」な話をしても………っていう。
しかしロディ的にはああ言う以外になかったでしょうから…。その「そもそも」な話に対して、「おれはククトニアンで、政府軍軍人なんだぞ(それがおれの仕事だ)」というセリフなんだな〜とかとかとか、思いを深く致した次第です。
投稿者: DORA | 2007年5月 1日 23:44
あの時の会話、本放映の時も違和感があるといえばありましたね。
「親を探してるだけ」のはずのロディが、いきなりなぜ戦争をするのかとか人殺しだとか、ミューラァを断罪するような話をし始めて。
ロディにとってはミューラァは「自分たちを邪魔する人」でしかないし、それで充分なはずなのに、なんでそういう変な軍人悪人論みたいな方向に持っていくかなと。
もっとも、当時の世相を考えると、ああいう「見解」を入れておかないことには、抗議とかが来たりしたのかもしれませんな(笑)。
アニメ雑誌どころか新聞でまで、戦争アニメの賛否論が語られてたぐらいですから。
投稿者: 深度測定長 | 2007年5月 2日 00:59
>戦争アニメの賛否論
今でもありますよね。っていうか今の方が放送コードが厳しいのかなあ?親を助けるために相手をころしちゃうっていうのがね〜、という感想?が今でもちらほらあったりしますからなあ…。ある意味戦争自体が禁忌になっているのかも、と思います(私自身もそうだし)
でも直視しないと見えてこない部分もあるんだなと思ったのでいろいろ調べたことはいい肥やしになりましたが。
思ったのですが、軍人論出したのは、後の「ミューラァ任務から解かれる」を描くためなんですかね。ミューラァがどういう考えで軍人やってるかみたいなことをここで言わせておいて、その時の悲痛さを演出しようと?
ミューラァの扱いに苦しんださまが感じられてこっちもなんだか心苦しいのですが(苦笑)
投稿者: DORA | 2007年5月 2日 20:28
>「リアル」
あうっ、そうでしたか。読み間違えてました(汗)。そういう事でしたら同感です。
もしかしてあれは、幼い正義感(それゆえに暴言も生む)を大人にぶつけてみるという敢えてした演出なのかもしれません。
しかしそうであっても、ミューラァにしっかりした言動を取らせてないから、場面全体にアンフェアな感じが漂うんです。この場面の意図って、ホント何なんだろう?やっぱり、当時の世相を反映してるのかなぁ(悩)。
投稿者: のぶりん | 2007年5月 3日 14:30
こちらこそ訳のわからん日本語ですみません〜。なんか最近ホント、日本語能力が落ちてきたようで。以前より本は読んでいるのですけども、うちで仕事してるから会話がないのがいけないのかしら…(独り言)
そういえばどこかでこんな話してたな、と思ったら、
「それがおれのビジネスなんだよ」
http://sps-v.net/mtv/archives/200611/14-0202.php
ロディ的には本当は、
「あなたたちはなぜ戦争をするんですか」
じゃなくて、
「あなたはなぜ僕(たち)を追いかけ回すんですか」
となる?(爆)
そう言われたら、ミューラァどう答えるだろうなあ。やっぱり
「初めて手応えのあるやつに当たったんだ(と思ったら子供だった)」
って感じになるんでしょうかね〜。
あ、いや、やっぱり「おれの仕事がそうだから」って答えになるなあ。
そういえば、「素朴な質問っていうのが一番答えにくい」(だっけ?)って言ってたんでした…
やっぱりこの場面には、理想(思想?)と現実のギャップを見てしまいますわ…。
投稿者: DORA | 2007年5月 3日 19:47