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ANIMAX-バイファム46話(最終回)感想

「いつまでも13人」の感想

って、何を今更申すことがある、って感じですが。
メモを見つつ(笑)気付いたことどもを並べてみます。

ロディとバーツがバンガードに先に話を付けている間、ジェダさん達が話していること。
・地球側とパイプを作っておく
・地球側が最終的に何を要求してくるか
を気にしておりました。今後につながる重要なことどもですな。
とにかく2032年〜2058年までの間、どちらにも被害があったわけで(ただしベルウィックにいたククトニアン民間人に対する地球軍の攻撃がそもそもの発端となっており、しかも一度はククト側はベルウィックを明け渡して譲歩している。地球側は譲歩とは認めないかもしれませんが)、解決はそんなに簡単なもんじゃないと思われ。この20年の怨嗟は…とこれは後述。

まあ長い間やってるからどっちも消耗しているし、対立には飽き飽きしているかもしれませんから、このへんが潮時だということで停戦まではうまいこといくかもしれませんな。
人口増加で食糧事情とか住宅事情がせっぱ詰まってる地球には、リフレイドストーン使って砂漠化した土地を農地に変えて、ちょっと保たせていただいて(?)
…ま、この辺のはなしはおいといて。

「私、ルチーナ・プレシェット、5歳」
2話へのオマージュ。しかし今度はホントに5歳。このあたりのうまさは、これを言わせるための前回の誕生日であり2話だったのかと思わせます。

「おじゃまします〜」
バンガードに乗り込んだスコットの第一声。挨拶は大事です。

バイファムの労をねぎらうロディの目は、なんだか寂しそうです。共に戦い抜いた戦友ですもんね。しかし、もう戦場には戻らないだろうな…大切な仲間が危険にさらされている、とかいうのでもない限り。
そしてケンツは、相変わらず初物大好きな模様。

親たちと回線がつながったと聞き、大喜びで部屋を出て行くカチュアとジミー以外の子供たち。このあたりもうまいです。こればっかりは、どうしようもない溝です。このあたりのなんともいえん感覚はよくわかるんですよね…。私事で恐縮ですが、9歳の時に父親がいなくなったんですが(←離婚で。しかも子供達は大喜びで賛成したので一般の別れとは違い寂しくもなんともないものだったのですが)、その後の社会生活において困ったことが起きてくるわけです。例えば、お父さんの絵を描きましょうと言われても、描けないわけです(爆)先生達もわかってるから、お母さんでいいよ、と言う。そのあたりの気遣いも子供ながらにひしひしと感じたり。
判断能力のまだない子供には、開き直るということができないので、とまどうんですな。これって寂しいことなんだろうか?他の人と違っていることで迷惑をかけているんだろうか?といろいろ思ってしまう。…うまく言えませんが、そんな感じで、要所要所で「違い」を感じさせられてしまうんですよね。ましてやカチュアとジミーは幸せな家族を失っているわけですから、その時々の感情はもっと辛いものになるだろうな、と想像。

とりあえず、ジェダさんとギャラクレーさんの会見は、戦争を一刻も早く終わらせたいという双方の意志を確認した、というところでしょうか。

真の和平への道は困難そうだ、と思ってしまうのが地球軍兵士が言ってる次のセリフ
「自分の方から先に手を出しておいて今更和平はないよな」
「ククトニアンの女か?あいつらなら」
先に手を出したのは地球軍の方なんですが、地球がその事実を認めるかどうか。まあ20年経ってますし、当時と情勢(政治勢力)が変わっていることも考えられる。
敵とみなしていた人たちへの個人レベルの意識改革はずっと先かもしれませんな。

カチュアとジミーは他の子供たちと別れ、ククトに残ることを選択。
そのメッセージが泣けます。特にジミーのケンツへの言葉。
(ハーモニカの)高い方の「ミ」が壊れてるんだ、それ言い忘れたから。
こういう間接的な言葉ってなんか感動します。

でもって最後の演出がまた感動です。リベラリストたちに向かって、まさかの発砲。大丈夫だからびっくりするな、と先に伝えといてやれ、と思うんですけど、贈り物はやはりびっくりどっきりでないとね(そんな問題か)あんなたくさんどうやって折ったんだとか、紙飛行機を主砲から射出できるのかとかタウト星(かククト星)の重力につかまって永遠に軌道を回り続けるのかしらとかそんなことはおいといて。
紙飛行機ってアイテムがまたバイファムらしくていいですな。アナログ・ノスタルジック・空を飛ぶことにあこがれる少年時代のイメージ。こんな、「心の琴線に触れる」いい最終回にはなかなかお目にかかれません。子供時代の経験に触れるから、あの時の純粋な気分に立ち返ることができるんでしょうな。おおお、「きみはステキ」の歌詞さながら。

そしてバンガードは「巡航目標M7A、地球へ」。

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コメント

 子供の頃は13人(とミューラァ)の姿だけに感動していたものですが、今見るとその後ろにある「後ろの事情」のほうが気になっちゃうというのは、やはり大人の性でしょうかねー。
 そういえば、この最終回、戦闘もアクションも全くないんですよね。バンガードの主砲発射と、子供たちが走るぐらい(笑)。それでここまでの話にもっていけるんだから、このスタッフの力ってものすごかったんだと改めて思います。

>「後ろの事情」
私も自分で気付いておりました…。なんか、子供達のことが分量として少なすぎやしないかと。子供達出てるときはメモを取らずに入り込んで見てるから書けない、というわけわからん事情もあったり(爆)

>子供達が走る
アクションですか(爆)
ほんでまた説得力があるんですよね。カチュアが決断するきっかけになる場面とか。特にきっかけとして描くんじゃなくて、みんなが両親と話しているうちにいつのまにかいなくなってる、とか。カチュアがいなくなって、見ている人間もロディたちと一緒に一緒に「ええ?どうして?!」と思う。余計なことは描かない、視聴者の目線を意識してる演出だなと思います。
…み、見習わなければ(^^;


というわけで、なんとなく具体的になってきたので次のマンガをそろそろ始めようかとおもっとります。

>こんな、「心の琴線に触れる」いい最終回
ですよね!子どもの頃、ロボットアニメを他にも色々観たはずなんですが、最終回を覚えてるのは私、バイファムだけです。アニメ史に残るラストシーンですよねっ。(いや、アニメ史にはあまり詳しくはないですけど、多分です…(^^;))

内容についてはDORAさまが書いてらっしゃるので割愛。というか、う~ん、何を書いていいか分からないので、ひとつ当時の記憶などを…

バイファム最終回で思い出すのは…友人の妹さんが、この回のビデオを観て泣いてる所に出くわした記憶です。本放映からかなり経っていたと思いますが、友人宅に遊びに行って偶然目撃、驚きました(「この子もバイファム好きなんだ!」って)。私は男の子だったので、あの紙飛行機を見ても、意地でも泣かなかったんですけどね。
でもね、年くって涙腺弱くなってるんでしょうね、今は泣きたい時に泣きます恥ずかしげも無く(笑)。友人の妹さん、あの時はからかって御免なさい。泣くのが正しい反応です。君は正しかった。

1話からバイファム話にお付き合い頂き有難うございました。とても楽しかったです。もう、思い残す事なしっ!
次回作のマンガ、期待しておりますよ~。

>最終回を覚えてる
確かに。当時、アニメは結構見ていたはずなのですが…(覚えているOPやEDからして)

>この回のビデオを観て泣いてる所に出くわした
そのタイミングもすごいですね。そもそも人が泣いているところに出くわす確率って限りなく低い気がするのですが。
年取ると確かに涙腺弱くなりますね。いろんな経験がそうさせるのかなあ。でも、いくつになっても感動できるっていいですよね。きっと頭にも心にもいい運動になってると思います(何かが違う?)

こちらこそ飽きずにおつきあいいただいて、ありがとうございます。フェイドアウトせずに済みました(^^;
今後ともよろしくおつきあいくださいませ〜〜

マンガは、3ページ下描きしております。実は新人君の名前を決めていないのを忘れていて、急遽名前探しにネットへ旅立ったのでした(^^;
もうちょっと描いてからアップいたしますです。

どーしても本編補間として自分への説明みたいな感じですので、おもしろいかどうかはわかりませんが、またみてやって下さいまし♪

>限りなく低い確率
た、確かにそうですね(汗)。でもこれ、本当の出来事なんです…(信じてっ!)
私のなかで、バイファム最終回と分かちがたく結びついている思い出でして…

大丈夫です信じてます〜(笑)セレンディピティというやつでしょうか(違)よほどの縁ですなあ。
今になって戻ってきた私もよほどの縁かもしれません…。戻ってくるきっかけが全くないと言っていい状況だったのに(^^;

最終回の挿入歌「キミはステキ」に触れていただける方がいた事に感激しました。自分はリアルタイムで見ていた世代なのですが、この歌の事を周囲に話しても誰も賛同してくれるどころか知らないという人ばかりだったので非常にサビシイ思いをしていたのです。有難うございました。ちなみにグラビアモデルの喜屋武ちあき(きゃん・ちあき)さんという方が最近バイファムにハマってらしたらしいです。美人で超オタクな何ともカワイイ方でファンなので追記しておきますw

>SHINさま
コメントありがとうございます!
わたしなぞ、リアルの付き合いで「バイファム」知ってる人間がほとんどいません(^^;
あんなにいい作品、もっとたくさんの人(特に今の若い子たちとか)に見てほしいですよね。

そしてもちろん、「きゃんちまいんち!」はチェックしておりましたよ〜。
http://sps-v.net/mtv/archives/cat_38.php
「ミューラァ」に反応(笑)

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