« こまんど0<大荒れ | メイン | SONY、itunes参加 »

「容疑者 室井慎次」の感想。

観てきました、やっと。

以下ネタばれ含む感想を箇条書き的に。
あんまりたいしたことも書いていません。朝早くて眠かっ…

全体としての感想は、面白かったのではないかと。
ちゃんと涙が出て来た場面もありましたし。
ただ、写真館の店主が病でどーのという映画の予告で既に涙しそうになった私のそれですから、全く当てにはなりませんが。
懐かしい顔もたくさん出て来ましたねー。公安部さん、島津さん、池神さん、監察官…(すみません思いつく名称で書いてます)。
一倉さんもでてくるとは知らなかった(おい)

しかし正直、某ためさんじゃありませんが二次創作っぽく感じてしまう部分がありました。
二次創作…ご都合主義、荒唐無稽、という意味で。ただ、二次創作自体については自分もやっているし楽しんでいることなので、愚弄しているわけでは全くありません誤解なきよう。(あ、それに全部が全部ご都合主義というわけではないとも思い…いいか、言い訳は。一般論です)

どこがというと、新城の持つ、今の地位とは別の「力」。あと、室井の過去。
もしかしたら、舞台を作り込みすぎてるせいなのかもしれない。正体不明の老人が豪華なセット付きで出て来たよー「富豪刑事」を観てるんだろうか私?というような。
まじめに考えると、表と裏、現場と政治、法と現実、上層と下層、低俗と高級、みたいな、全く真逆のものが社会の中でどう構造をなしているのかを描いているのかなあーーとも思ったり。とりあえずこれまでの踊るワールドには出てこなかった「高次元」(雲の上?)な世界に、頭がついていかなかったです。…だからゴンドラだったのかなあ。<室井との会見
室井の過去についても、「不治の病」「純愛」。…衝撃的っていうより、ドラマだ…と。とはいえ、今まで室井が結婚していない理由だとか、その実直さ高潔さ、言い訳しないことから来る誤解や弊害etc...今の室井である所以がそうなのだと言われれば、納得せざるを得ないという感じ。これからもっと野口江里子の日記の中で、衝撃的なこと?が書かれて行けば、印象変わることもありえますが。

どちらも、あまりに美しすぎるからなんでしょうな。その現実離れしている感が、二次創作的に思えたのかもしれません。

リアリティという面では、むしろ最後の任意聴取の場面、それまで無表情だった女の子の表情が一変するシーン。こちらの方がリアルな現実として自然に見えました。発した声と言葉。od1の小泉今日子の怪演を思い出しました。映画の中で起こってきたすべての出来事の発端は「そんなこと」ですが、描かれてきた闇の部分を全て凝縮しているような存在(怪物?)にも思えます。「交渉人真下〜」の犯人も得体の知れない存在で、私も相当感化されているのかもしれないんですけど。

灰島弁護士の「ゲーム」は印象的でした。警視庁と警察庁の争いもある意味ゲームだし。しかしここまで露骨に描いていいのか、と、ちょっと背後を振り返りたくなるような気分にもなりました。ケーサツ、これみてどう思うんでしょう。
灰島、ボロ出すのあっけなさすぎ…でもまあ、聴取の苦手な刑事に足下をすくわれる形になったってことですよね。出て行くときに吹越さんにどつかれていたとおもったんですが、気のせい?

観る前は、今までの踊るシリーズなどと比べて静かな映画になるのかなーと思っていたんですが、なかなかどうして、スピード感ありました。といっても、これまでの踊るのスピードとは異質なもので(本広監督の映画には、スピード感の背後に音楽的なリズムを感じます。これが個性なんでしょうな)、リズムはあるんですが、ええと、静寂と喧噪が交互に織りなすリズム、みたいな。
…単に、弁護士さんが走りまくっているせいだったりして(笑)<スピード感

広島って、コンプリートブックに関連が書いてありましたね。わかりました。でも「筋もん」はどうよ…(^^;

そんなこんなで多少の作られ過ぎ感はあるものの、これまでの踊るとは全く違う映画として楽しめました。ざらついた映像も映画的で好みです。ただ、「交渉人真下〜」とか、これまでの「踊る」を期待して来た人には、すっごく重い映画だっただろうなと…。
公開2週目、月曜朝10:30〜にしては、たくさん人が入っていましたが。みんなどういう感想を持って帰ったのか…。
そういえばスタッフロール。君塚さんだしここで芸はしないだろう、と思って席を立とうと思ったら、殆どの人が最後まで座ったまま、大人しくスタッフロールを延々眺め続けていました。他の映画ではみられない光景です。多分、またなんかあるんじゃないかと期待したんでしょう。それだけ皆によく知られているシリーズなんだなと、改めて思った次第ですハイ。
…というか、ちゃんと最後の最後まで観て行ったってことは、楽しんだということでしょうかね?

最後に。

そろそろ、上に行く室井さんが観たいです。

え?それはもうありえないって?






室井さん、冬なのに黒すぎる。
顔が。

グッジョブだったらポチッと→

コメント

最後の1行に1票!(笑)

多分あーだこーだ言ってしまうのは、いつのまにか自分がこだわりすぎてるからかなと。こだわるというか、思い入れ(思い込み?)が強すぎるというか。
オフィシャルな人たちが本物の役者さんを使ってお金をかけて作った二次創作・・・と思えば、いろいろ気になる点も気にならなくなる・・・のだろうか。

ご無沙汰しておりますー!室井さん話題では黙っていられないバカなので出没させて頂きます(爆)

>黒
ご本人もラッシュとか観た後に気になったのか、それとも試写会後に指摘されたのか、室井がやたらに黒いですが、背景が白い(たぶん拘置所の時?)ので余計に黒いですが気にしないでください、というようなことを大阪の舞台挨拶でおっしゃってました(苦笑)
後からそう思うくらいなら、室井さんの役作りとして初めから焼かなきゃ良いのに、それか、もっともらしい言い訳すればいいのに・・・などと思いつつ、他の役のために焼けたんですかねえー(単にゴルフ焼け?(笑)

まだ一回半しか観てないので感想を書くのも危うい(←?)ですが、私的には大丈夫でした。察庁vs本庁の構図も(ちょっとカリカチュアっぽすぎですが)面白かったし。・・・OD2よりも面白かったりして(爆)。でもやっぱりいろいろと作り込みが甘いなあ・・・と感じるのは、「踊る」ファンと言うよりも映画ファンとしての感想なのですよね・・・・・室井さんが主役と言うだけでかなり目が眩んでいるみたいっすね(自爆)

>かるめんさん
どうしても、観る方によって、観方は変わって来てしまいますからねー。室井さんへ思い入れている人、室井さんと青島との関係という観点で思い入れている人、室井さんと新城との関係性で思い入れている人、etc、そして一般の、特にキャラクターへの思い入れなく映画を楽しみたい人、作品としての完成度を観たい人、などなど。
私などは室井さんと青島との関係に重点を置く方なのでかしりませんが、「自分が思い描いていた室井さんじゃない」っていうのはありませんでした。
あ、どっちかっていうと、踊るファンとして観に行ってしまった感じですかね。踊るの世界観のまま行ってしまったので、富豪刑事ばりの新城見て「あんたそんな人だったんかい!」だったし、赤いシリーズ(だっけ?)ばりの室井さんの過去も「ベタやなー」になってしまう。その違和感が、今までの踊る的あたかもリアリティからはちょっと外れた--別の作品だ&踊ると違う世界にカメラが入る作品だ(キャリア層&過去)、と言われればそれまでなんですが--二次創作っぽく感じられたんでしょうね。「実は青島は大富豪の息子で」「実は室井はどこぞの御曹司で」みたいな二次創作がよくありますが、それを彷彿とさせてしまった。そういう話がいけないわけではなく、それはそれでおもしろいお話もあるんで。そう、結局そう思って楽しめばいい、ってことになりますかね。
しかもそれを知らない人の方が大半なわけですしね。富豪刑事ばりの新城は新鮮ていうか、普通にかっこよく見えるかもしれないし、室井さんの過去を、ベタだけど室井さんらしい、と一般には自然に受け止められるのかもしれない。(かなーー?)

>一美さん
お久しぶりですーodologや日記の更新がないので、もしかしてまだお忙しいのかと思っていましたが、そんな中カキコありがとうございます!
>背景が黒いので
黒光りしてんだよテカってんだよ!
と突っ込んでいいですか…(爆)
季節によって、ゴルフ焼け、スキー焼け、とありますが…まあ…もー、年中黒いんでしょうな(苦笑)
本編3話のアップが懐かしい。
>od2よりも
…そうかもしれません(爆)私なんて一回しか観ていませんが。っていうか多分もう観られないのですが。。。(次はDVD?)
コンプリートブックで、真下映画も室井映画も踊るの呪縛を離れて、と君塚さんがおっしゃっていますが(※真下に関しては、本広監督が君塚さんの呪縛を離れて、という表現でしたが)、それが如実に出たんだと思いました。真下映画は本広監督がすっきなよーにやって単純に楽しい作品になっていたし、室井も君塚さんのすきなよーにやって、おもしろい作品になっていたとおもいます。
od2は…お祭りだから…といいつつ理解に苦しむ場面もあって。お、おもしろい…かな…かも…ん?、みたいな(苦笑)

あ、もしかすると、本編からod1が、ある意味奇跡だったのかもしれない…

コメントを投稿

月別アーカイブ

2017年
2016年
2013年
2012年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年
           

Blogのフィードを取得

Powered by
Movable Type 6.3.3