着物
うちの母は美容師だったので、着付もできる人でした。
母が倒れた後、着付一式をしまい込んでそのままになっていたので、どんなのがあるのかとりあえず把握しておこうということで、写真を撮りながら整理をしておりました。
きものと帯いっぱい。
しかもしつけが付いてる（袖を通していない）ものがある。
反物状態がある。
帯にタグがついたまま。
長襦袢がセットになってない。（長襦袢は普通着物に合わせて作ります。違う着物の長襦袢だと袖の長さが合わなくて、長すぎると袖の中で折りたたむことになり、短すぎると着物からみっともなくはみ出してしまったりするので、中に重しを入れたりする）
こうやって見てると、正月とか祭りで「着物着る？」と言われて「（しんどいから）いい」と断っていたのが勿体なかったなあと思います。母は着せたかったんだろうなあと思うと余計。
長時間着ても、着物着るのに慣れてない人が着ても決して乱れない着付のできる人だったので、ちゃんと着付も習っておけばよかったなあ、と今更ながらに思います。
一緒に整理を手伝っていた妹は「落ち着いたら着付を習いに行く！」と意気込んでおりました。
確かに、こんなにあるのに勿体ないですわね（20超？）。みんな「あの時着たやつだー」と思い出せてしまうということは、各一回しか袖を通してないということで、考えてみればそれも切ない。
妹は「ねえちゃん着れば？」と言うけど、きょうび祭りと正月以外で着物着てるのは○商売の人くらいじゃなかろうか。
着ることができないのは仕方ないとしても、時々はタンスの引き出しを開けて風を通さなければ（おい）
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