ストーリー

第4話 ベルウィック軌道へ!地上基地応答なし 

ベルウィック星がようやく眼前に見えてきた。
両親に会えるという期待に胸をふくらませる子供達。

第2ステーションとコンタクトを取る。コンピュータの操作を手伝う子供達にも緊張が走る。
参照:第4話メモ
救難信号が入ってきた。もしや第2ステーションも敵の手に墜ちているのか?
万一のときのために戦闘用意。コンディション、グレード3、ASS10準備、フェイズ1。ジェイナスの砲座が上がる。
ピーピング・トム(覗き屋トム=偵察用カメラ衛星)を発射。それを見て連絡用ロケットかな?と言ったフレッドに呆れてケンツが、お前何にも知らないんだな〜とピーピングトムについて説明。それを聞いたフレッド、なぜ第2ステーションに行くのに偵察が必要なのか、と素朴な疑問を呈する。きまってるじゃないか、敵がいるかもしれない、と言いかけて、自分の発言に驚いてしまうケンツ。

ピーピング・トムからの映像が、無惨に破壊された第2ステーションの様子を映し出した。酷い、と言ったまま声も出ないケイト。ピーピング・トムからのデータは機関部が完全に停止していることを示した。しかし救難信号は続いている。生存者がいるのかもしれない。敵の危険度はグレード1.0以下のものを除きほとんどなし。そこで、クレークと兵士1人が直接見に行くことになった。

やっぱり敵にやられたのかな、と不安げに見守る子供達。軍事少年は何かを思いついたように皆から離れてどこかへ消える。

第2ステーションの生存環境マイナス7。ステーション内に入って行く二人。

軍事少年はジェイナスの砲座に来ていた。ステーションに入った二人の援護をするつもりなのだ。(ダメダメ、と言われていた軍事少年がジェイナスの砲座についたのはこれが初めてじゃなかろうか)

荒れ果てた内部。生存環境マイナス5.8をマキが伝える。残留熱量が下がってきたので、赤外線センサーの出力を上げて下さい、と兵士。酷い状態だが、どこにも遺体がない。脱出したのか、それとも。
と、動いているサブコンピュータを発見。救難信号を出していたのはこれだったのだ。直後、パワーサプライが尽きた。そのまま進む二人。

ジェイナスブリッジでは、突如、生体反応をボギーが告げた。しかし、生存環境マイナス3.5です、とロディ。ケイトが、赤外線センサーに反応している、とクレークに伝える。クレークの目の前にはドア。しかし、内側からロックされていて扉は開かない。ドアを破壊しようとする兵士を、中にいるのは人間だったら、と止めようとするクレーク。敵だったら、と兵士。その時ケイトから、熱源の表面温度は、36.4度だという連絡が入った。人間の体温だ。

酷い、無差別攻撃だ、軍人の風上にもおけない、と砲座で一人憤慨する軍事少年。

棒のようなものを使いなんとかドアをこじあけようとするクレークと兵士。

軍事少年の視界に、何か光るものが横切った。驚いた軍事少年が思わず火器のスイッチを押してしまう。衝撃を受ける第2ステーション。あのおっちょこちょいを放り出してくれ、と館長代理激怒。

しかし、その衝撃のおかげで、閉じていた扉が開いた。中にあったのは、女の子と男の子が乗った救命ボートだった。

マキが新しく加わった仲間を子供達の前に連れてきた。ようこそジェイナスへ、とクレアが歓迎する。女の子は、カチュア・ピアスンと名乗った。もう一人の男の子は、顔を真っ赤にして、どもりながら、ジミー・エリルと名乗った。
軍事少年がいきなり、敵はどのくらいだ?200人か、300人か、少しはやっつけただろうな、と話しかけ、カチュアとジミーを困惑させる。二人はやっとの思いで助かったところなのよ、とクレアが軍事少年をたしなめる。そして、彼は、ケンツ・ノートン、と軍事少年を紹介(ここでやっとケンツの名前が出てくる)。続けて、他の子供達を二人に紹介。

落ち着いたところで、クレアが、よかったら、どういう状況だったか話してくれない、と切り出した。私たちにもわからない、と答えるカチュア。突然緊急ブザーが鳴って、戦闘が始まり、気がついたら救命ボートに乗せられていた、という。それを聞いて、まさに電撃的な攻撃ってわけか、卑怯ものめ!とケンツ。ケンツの微妙にずれた発言にぽかんとするカチュア。カチュアに見つめられて赤くなったケンツ、あいつらなにもたもたやってんのかな〜、といいながらその場を逃れようとして、ケッつまずいてしまう。それをシャロンがいつもの冷めた目で…と思ったら、なぜか暖かい目をして、バ〜カとつぶやいた。

ブリッジでは、ベルウィック本土との交信を試みていた。突然音声が乱れ、消えてしまったとロディ。調べてみる前に、ジェイナスを第2ステーションのドックへ入れる作業を行う。

子供達に、ベルウィック星との交信が途絶えていることを説明するクレーク。ベルウィック星まで攻撃の手が伸びている可能性がある。こうなったら本土決戦だ!とわけがわかっているのか意気込むケンツ。

ジェイナス、ドックへの接岸完了。兵士二人が、ベルウィック星を偵察するためにジェイナスを立った。

兵士二人からの連絡。目下のところ敵の気配なし、30秒後に大気圏突入。

スコットが、もし、ベルウィックが敵の手に墜ちたとしたら、と不安を口にする。その心配はあるまい、とクレーク。ケンツがそれを援護して、ベルウィックには2個師団も増援部隊がいる、今頃は敵なんかたたきつぶされているさ、と。だといいが…と祈るような気持ちのスコット。

ザンビアシティが見えてきた、と偵察隊から通信。残念ながら、地上の破壊度は想像以上のものがある、映像を送る、と言ったその直後、一瞬映ったザンビアシティの映像が乱れ、なんだあれは!という叫び声とともに、完全に通信が途絶えてしまった。
呆然とする一同。

ステーションに稼働できるシャトルがあったな、とクレーク。20名乗りの小型シャトルです、とケイト。みんな乗ってもおつりがくるじゃん、意図を察したシャロンが言う。かなり危険ではあるが、仕方がないな、と言うクレークのそばを、わ〜〜いと子供達が走っていく。とにかくベルウィックに行けば親に会えると信じているのだ。
例のサンプル(遺跡)をジェイナスに残し、一行はベルウィック星アゾレック基地へ。(シャトルのパイロットは、クレークとロディ)
アゾレック基地に降り立ち、その破壊の有様に皆呆然とする。そのとき、爆発音が聞こえた。クレークが様子を見に行く。一機の機動兵器(ディルファム)と、2機の敵メカ(ウグ)が、戦っている。挟み撃ちに合うディルファム。そこに、どこからともなくもう一機のディルファムが現れた。挟まれていたディルファムは撃たれてしまったが、現れたディルファムがウグを一機倒した。もう一機は逃走。地球軍との遭遇に喜ぶ子供達。

しかし、中から出てきたのは、なんと彼らと同じ子供だった。兵隊さんじゃないのか、とがっかりする皆に、それはこっちの台詞だ、援軍かと思ったら、幼稚園の遠足とはな、とヘルメットを取りながら言う少年。

夜になった。たき火の周りでパーティ。大人と少し大きい子供達は、ちょっと離れたところで先ほど会った少年から話を聞いている。両親は、と尋ねるケイトに、少年は、わかんねーよ、やつら突然襲ってきやがって、みんなバラバラに逃げ出したんだが、おれは爆風で気を失ったらしくて、何がどうなっちまったのか、と。首都は全滅、生存者は彼一人、ということらしい。
そこへ、ケンツが、パーティやってんだぜ、みんな来てよ、と呼びにきた。きみもこいよ、とロディが声をかけた。少年は、心なしかほっとしたような表情を見せ、ありがとう、といい、バーツと名乗った。
新しい仲間が加わった。


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ケンツの名前、こんなところまでひっぱるんだなあ…。

びみょーに、最後まで生き残った兵隊さんの扱いが気の毒なんだが…。あ、やられちゃったな、と思った直後に、ベルウィックに行けると知って子供達ワーイ。やっぱり悲しみより、驚愕、恐怖…?(しかし…あまりの惜しまれなさ^^;;;)まあ惜しむ時間があったら、状況打開の方を先に、ということか。

バーツがヘルメットを取ったとき、ぺっと口から吐いたのは、折れた前歯?(6話参照)

ケンツが食ってる肉がうまそう。

「バーツってんだ」に時代を感じる…。

参考:ミューラァlog/SPS-V: ANIMAX-バイファム4話

     

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